KYKEY AROMA GLASS STILL
各蒸溜所のハウススタイルや、各銘柄に内在する多元的なフレーバーをあますことなく、長時間探り続けることができます。
現行品はもちろん、ピークを過ぎたボトルや、枯れかけの長熟品、線の細い香りのウイスキーも存分に楽しむことが可能です。
第一弾に続き、世界に誇るグラスメーカー「木村硝子店」の協力の元、精巧な国産ハンドメイドグラスを仕立てました。
あなたの探求心を刺激する、誤魔化しのきかないグラスです。
「冒険の始まり」超前衛的。けれど、替えがきかないその形。
グラスから始まるウイスキーの旅は、新しい香味の地図を描く。
第一弾のBASICは、その名の通り幅広いウイスキーに使用できる万能モデルでした。
香味が開きやすい広い口径と、なめらかな口当たりを実現したリム。甘味、酸味、塩味、苦味、ボディをバランスよく味わえる特性を有していました。
しかし、口径の広がりは、時間経過で香味を丸くしすぎるきらいがあります。
何を飲んでもおいしいと感じてしまう。逆を言えば個性が拾いにくい。繊細な味わいのウイスキーはどうしても水っぽくなるのが早い。
その解決策を模索すること二年強。
長き時を経て完成したのが、真逆の特性を持つ「AROMA GLASS -STILL-」です。
"その場に静止させる"
ウイスキーの香りを抱き込むようギュっとシェイプされたポットスチル型。
”STILL”の名には蒸留器（ポットスチル）のような形状と『香りを留める。動かない。』という由来があります。
巨大なボウルはウイスキーの香味を十二分に拡張し、ランタンのごときくびれが「それ」をガッチリとホールド。グラス内に留めます。
軽快な「フェザースワリング」は第一弾から踏襲。
計算されつくした重心で、抜群の軽やかさを誇ります。
飲み口は存外にシャープ。
飲み口は存外にシャープ。
ボウルからリムにかけては、若干ですが内側に入り込むよう角度をつけました。
リムも外側には反らないつくりを採用。
唇の内側にスッと入り込む仕様なので、口当たりはかなり鋭く感じます。
第一弾のBASICと比べると、まろやかではない、シャープな飲み口が楽しめます。
安易に「飲みやすくしない」こと。
それが個性を立たせるということ。
語彙を広げると、ウイスキーは広がる。
ウイスキー愛好家は、いわばその琥珀の液体が持つ世界を探索する冒険家。
ポジティブな香りも、ネガティブな香りも、余すことなく感じ取りたい。
好きも嫌いも、酸いも甘いも、まさに清濁併せ吞む。
多かれ少なかれ、そういった探求心を持つのがウイスキーラヴァーと信じています。
-STILL-はできるだけ多様な香味を拾うことを目的としたグラスです。
合理的な機能美は、言葉の表現をアップデートし、あなたのテイスティングノートに未知のレトリックをプラスします。
短熟ハイプルーフは鼻の粘膜を焼き尽くす
その口径の狭さから、ハイプルーフのパワー系ウイスキーを注ぐと、見事に目と鼻の粘膜をやられます。
短熟でアルコールアタックの強いもの、樽感の強すぎるものは、ご注意あれ。
「使いにくそう」。だが、そうでもない。
ご覧通りの形状です。
BASICのように洗いやすいわけでもないし、飲みやすいわけでもない。
しかし使い続けるうちに、あなたは気づくはずだ。
このフォルムでしか描けない、香りの地図があることを。
製品サイズ
高さ : 約147mm
横幅 : 約79mm
容量：約250ml
生産国 : 日本
製法 : ハンドメイド
各グラスには規格値を設けてはいますが、どうしても個体差が生じます。
厚さの違い、重さの違い、いびつやゆらぎなど、製造過程において、どうしても様々な微差が生じてしまいます。また、ガラス原料の溶融時には、必ず泡や筋状の脈理は生じてしまうもので、これらを完全に取り除くことは不可能です。
より良いグラス作りを目指し、これらを解消・軽減すべく、様々な取り組みを行っていますが、製法や設備上、やむを得ないと判断しているものもあります。今一度、ご理解をお願いいたします。
職人が一点一点作り上げたグラスを手に取って、ハンドメイドの魅力を感じて頂けたら、幸いです。
なおSTILLは構造的にやや曇りやすい性質を持っています。使用上問題はございませんが、気になる場合は洗浄してください。洗浄しても落ちづらい時は、水：食酢(またはクエン酸)＝3:1に一晩浸していただくと取れやすくなります。
