WOS ロイヤルブラックラ2014 8年 64.1% 700㎖
ロイヤルブラックラ蒸留所は、国王室御用達の証である『ROYAL』を初めて賜ったスコットランド 北ハイランドにある蒸留所で、バカルディのジョン・デュワー&サンズ社によって運営されています。
シングルモルトとしての流通があまり多い蒸留所ではないかもしれませんが、南ハイランドのアバフェルディとともにブレンデッドスコッチのデュワーズのキーモルトとして知られています。
本ボトルは、8年という短期熟成のリフィルバレルというスペックではありますが、その割には非常に色が濃く、濃厚な香味で、尚且つまとまりもあるため、良い意味でイメージとのギャップが大変大きいです。
我々でも不思議に思い、樽の購入先に、詳しい樽の履歴の確認を求めたところ、「『DARKBARREL(ダークバレル)』と呼ばれる詳しい前歴がわからない樽だが、普通のバレルではない高品質の樽であるのは間違いない。」との回答で、謎が深まるばかりでした。
<テイスティングノート by Tadaaki Shimono)
香り:アメリカンチェリー、熟したプラム、古めの樽香とかすかな焦げ感、板のミルクチョコ、重めのバニラ、ミルクキャラメル、奥に梅肉。
味わい:ミディアムからやや重めのボディ、甘さは豊か、強めの樽感、ミルクチョコ、アメリカンチェリー、メープルシロップ。後口はアメリカンチェリーとチリペッパーの細かなスパイシーさが非常に長く続き、暖かく力強い。
総評:スペックのリフィルバレルのイメージからは想像できない重くリッチな香味を持つ。そして、8年という熟成年数と度数なりの力強さがあるが、まとまりが良く、想像以上の完成度と意外性を持った1本。